パネルA 地域振興の実践に学ぶ-中小商工業研究所

第20回 中小商工業全国交流・研究集会

地場産業・資源を活用

パネリストとして報告予定の長野・飯田民商の尾崎真理子さん(右

安倍政権が進める「地方創生」は、国際競争力の強化と人口減少を想定した地域の再編が中心で、地域間格差を拡大し、経済の疲弊に苦しむ地方自治体を衰退させます。
こうしたなか、小規模企業振興条例制定を力にしながら、地域の産業・資源を生かした地方自治体独自の地域振興の努力も生まれています。
パネルディスカッションA(9月2日16時から、アイプラザ豊橋・講堂にて)は、「地域振興の実践に学ぶ」と題して、住民本位、中小商工業者が担い手となる真の地域再生の道を、各地の実践から探求します。
パネリストは独自の地域振興策で注目されている島根県雲南市、兵庫県篠山市の担当者と長野県阿南町の飲食店経営者の3人。コーディネーターは永山利和・元日本大学教授。
雲南市は、地縁でつながり、地域課題を自ら解決する「地域自主組織」を07年に設立。地域の安心・安全対策に貢献しています。買い物難民対策の「はたマーケット」は、近隣地区の小売店から商品を仕入れ地元のニーズに応えています。
篠山市は、篠山城下町の歴史地区を「ひとつのホテル」と見立てる再生事業に注力。宿泊棟、レストラン、カフェ、工房、シェアオフィス棟など、さまざまな機能を配置するまちづくりを進め、雇用を広げ、若者回帰の促進を図っています。
長野・飯田民商会員の尾崎真理子さんは16年4月、「おどもカフェ」を開業。近くの農家から仕入れた食材を中心に、ヘルシーな定食を提供し、憩いの場にもなっています。学生時代に青年海外協力隊として難民支援に従事。帰国後、総務省が主催する「地域おこし協力隊」に参加したことをきっかけに、阿南町に定住しました。
中小業者として地域振興にどう関わるか、参加者と共に考えます。

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2017年8月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 岡商連